2017年07月

11月5日の企画午前 式典のあと、講演と対談があります。

講 演  藤井 克徳 氏(日本障害者協議会代表)  

テーマ 「障害者と情報アクセシビリティ」

◆対談 藤井 克徳氏 & 全難聴理事長 新谷友良   

藤井氏は、日本障害者協議会の代表をされながら、日本障害フォーラム

JDF)の幹事会議長を長く勤められ、日本の障害者運動をリードされてき

ました。また、障がい者制度改革推進会議や障害者政策委員会の委員を歴

任され、障害者権利条約の批准に当たっても大変大きな役割を果たされま

した。お話がとてもわかりやすく、熱烈な藤井ファンが多いとうかがって

います。当日は、障害者権利条約の規定を手掛かりに、障害者と情報アク

セシビリティの問題をお話しいただく予定です。そのあとは、藤井氏、

新谷理事長とで、どのように障害者にとっての情報アクセシビリティを実

現していくかの対談です。どうぞお楽しみに。

 午後 お待ちかねの記念講演です。 

講師 星野 智幸氏(小説家) 
星のさん肖像写真

テーマ 「言葉が持つ力」

1965年 ロサンゼルスで誕生。早稲田大学卒。産経新聞記者を経て、2度メキシコに留学。帰国後はスペイン語の字幕翻訳を手がける。著書「最後の吐息」で第34回文藝賞受賞。「目覚めよと人魚は歌う」で第13回三島由紀夫賞受賞。「ファンタジスタ」で第25回野間文芸新人賞受賞。「呪文」「俺俺」その他著書多数。エッセー「耳のメガネ」(『未来の記憶は蘭の中で作られる』岩波書店所収)で、左耳が聞こえなくなった直後の不安から、補聴器購入に至った心境、補聴器のマイナスイメージへの異議申し立て(前向きに捉えていこうとする作家の、補聴器に対する期待)が非常に端正な文章で書かれています。最近はAERA(2017.7.3号)「現代の肖像」に登場。乞うご期待!!

114日午後、5つの分科会、バリアフリー観劇があります。

1分科会  (担当:全難聴補聴医療対策部)

「デシベルダウン再考」 ~聞こえの支援の現場から~

世界的に研究が進んでいるAPD(聴覚情報処理障害)について取り上げますAPDは人口比3~4%。聞こえが苦手だけでなく文章を読むのも苦手になるそうです。一口に難聴は、軽度とか、重度というように切り分けられてきましたが、見方を変えて、デシベルだけでは測れない困難さがあることが言われるようになってきました。この分科会では、私たちの困難さ、外からはけっして「見えない障害」にあらたなスポットをあててみます。アドバイザーには慶應義塾大学病院教授の小川 郁氏も参加。熱い議論にご期待ください。

 

第2分科会 (担当:全難聴要約筆記部)

「情報保障への難聴者のニーズと要約筆記事業を取り巻く課題」

2015年度にまとめられた「今後の要約筆記事業についての提言」をさらに整理すべく、201612月に「第2次要約筆記ワーキンググループ」が立ち上がりました。この分科会では、「会話支援機器と難聴者ニーズ・会話支援機器と要約筆記事業」「要約事業の担い手の再確認と事業体のあり方」「文字情報(字幕・筆談)と要約筆記の整理」について、ワーキンググループにおける議論の中間報告を行います。難聴者、要約筆記者の双方から注目を集めるであろうこと間違いなしです。また、要約筆記事業の担い手としての事業体のあり方について検証を行うことから、行政機関や情報提供施設関係者などの参加申し込みもお待ちしております。

 

第3分科会 (担当 全難聴情報文化部)

「活用しよう!防災マニュアル」

全難聴では、助成事業で「難聴者・中途失聴者のための災害時・緊急時対応マニュアル」を発行しました。マニュアル活用を通して見えてきたのは、個々のつながりです。災害時に役立つのは、普段からの家庭、地域のつながり、そして全難聴のような全国的なつながりが重要だということです。昨年熊本地震で被災した現地協会理事長宮本せつ子さんはじめ、東日本大震災等で被災経験を持つ情報文化部のフレッシュなメンバーがお待ちしています!

 

第4分科会 担当 全難聴青年部)

「考えよう!

職場でのコミュニケーションの壁に、どう立ち向かえば良いのか」

障害者差別解消法、改正障害者雇用促進法施行後、1年が経過しました。

法施行が、聴覚障害を持つ当事者や企業に対して、どのような影響をもた

らしたのでしょうか。聴覚障害者を持つ若林亮弁護士より、2つの法律のポ

イントと、法施行後の影響についてお話しをいただきます。その後、少し

でも働きやすい環境にするために自ら奮闘されている、当事者おふたりの

体験発表をもとに、今回のテーマについて参加者と一緒にじっくり考えて

いきたいと思います。

 

第5分科会 (担当 東京都中途失聴・難聴者協会)

「聞こえにくさと向き合う ~聞こえにくい方の家族や周囲の方のために~」

今までなかなか取り上げられる機会がなかったテーマに取りみます。聞こえにくい方と聞こえる方が一緒に体験し、考える分科会です。聞こえにくい方が聞いている音を聞いてみる。聞こえにくい方が困るありがちな場面を検討してみる。聞こえにくい方とのコミュニケーションの基本を知る。このような体験も含めて、聞こえない・聞こえにくい方への理解を深める分科会です。周囲に難聴への理解を広げるヒントも詰まっています。

 

バリアフリー観劇  劇団四季 『ライオンキング』 TA-net共同企画)

1998年からロングラン公演を続けてきている『ライオンキング』ですが、聴覚障害者にはハードルが高いものでした。今回、TA-netとの共同企画で、ポータブル字幕、ヒアリングループ(磁気誘導ループ)つきのバリアフリー観劇を実現させます。お見逃しなく。これをきっかけに、全国でもバリアフリー観劇の輪が広がっていくことを願っての実施です。

~東京で見つける「あらたな自分  つながる心  ひろがる未来~

福祉大会の見どころをご案内させていただきます。ぜひぜひ、お仲間と連れ立って東京大会にお越しくださいませ。実行委員一同お待ちしておりま~す。(実行委員長 宇田川芳江)
おっと・・・そのまえに 全難聴のこと知っていますか?

皆さんは「全難聴」はご存じでしょうか? 正式名称を言えますか? 

正式名称はちょっと長くて、「一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会」。現在、北は北海道から南は沖縄までの55協会が加盟しています。個人会員制度ではなく、各協会が会員になる形で構成されている「団体連合会」です。東京都中途失聴・難聴者協会も一会員です。

全国中途失聴者・難聴者福祉大会って?

全難聴は、毎年加盟協会が持ちまわりで主管を引き受け、「全国中途失聴・難聴者福祉大会」を開催してきました。昨年は奈良県で開催され約400人の参加がありました。第23回目の今年は東京、来年は山口県、再来年は滋賀県での開催が決まっています。東京は、2004年に続き2回目の開催です。今回のメイン会場は、参宮橋にある国立オリンピック記念青少年総合センター。全国の方々との交流が楽しみな懇親会会場は、「第30回東京都中途失聴・難聴者の集い」でも利用した京王プラザホテル新宿。バリアフリー観劇は、大井町にある、積水ハウスミュージカルシアター四季劇場[]です。

それでは 大会3日間の見どころをご紹介しま~す

詳細は配布予定の参加申し込み書をご覧いただくとして、大会のなかでも、ぜひここにご注目!!というところをピックアップしてご紹介しましょう。

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